冒頭・質問フリ)
「アトピーで皮ふが黒くなってきたんですが…
これ、どんな薬を使えばいいんですか?」
最近こんな質問をよくいただきます。
(原因)
実は、**黒くなる原因の多くは“炎症が続いていること”**なんです。
炎症が長引くと、
本来ならゆっくり丁寧に再生する皮ふが、
突貫工事みたいに“急いで”作られます。
その結果どうなるかというと…
皮ふの土台になる線維芽細胞(せんいがさいぼう)という柱が切れてしまい、
しなやかさが失われ、硬く、黒く、厚くなってしまうんですね。
(どんな薬がある?)
では、アトピーで皮ふが黒くなっているとき、
どんな薬があるのか?
実は、漢方にもアプローチがあります。
たとえば――
- 温清飲(うんせいいん):熱と乾燥が強いタイプに
- 消風散(しょうふうさん):かゆみ・赤みが強いとき
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血の巡りが悪く、ゴワつく肌に
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう):体力を補いながら炎症を和らげる
など、皮ふの状態・体質によって使い分けます。
ただし、
「どれが合うか」は必ず専門家に相談してください。
自己判断だと、逆に悪化することもあります。
(根本に大事なこと)
そして大事なのは、
外から塗るケアだけでは限界があるということ。
アトピーの根っこには、
腸内環境の乱れ → 免疫の過剰反応 → 炎症の火種
という流れがあります。
だからまずは腸活。
腸が整うと、炎症が起きにくいカラダになっていきます。
(締め)
皮ふが黒くなるのは「治らない」サインではなく、
炎症が続いているサイン。
体の内側と外側、両方から整えていくのが早道です。




