毎朝、すっきりしたお通じがあると気分がいいです。
でも、ちょっとしたことでリズムが狂いだすと、便秘症になって悩む人も多いです。
漢方では、便秘するからと言って必ず「下剤」を使うとは限りません。
その人が、どうして便秘になっているのか、その証に随って原因をとりのぞき
自然な排便があるように整えていくことが理想です。
たとえば、味つけが濃い食べものを食べ続けていませんか?
すると、胃腸に実熱が蓄積して、水分が少なくなって便が固くなりやすいです。
ストレスはどうでしょうか?
ストレス、運動不足では、胃腸に気滞がおこり気の巡りが悪くなったときも便秘はおこります。
お腹が張る、食欲不振、疲れやすい、便秘と下痢を繰り返す、といった症状が一緒にあれば
ストレスのせいかもしれません。
コロナの影響で、気持ちがイライラしたり、眠れなかったり
気滞、気鬱、心が不安定になっていたら、
まず漢方で心のコンディションを整えることで、便通のリズムも取り戻すことができます
運動不足から腸の機能が悪くなって、便を出せない=便秘になっている人は、
腹筋運動で筋肉を鍛えたり、ツボをマッサージしたりすることで
腸の運動がスムーズになると思います。
体が虚弱であったり、老齢で胃腸の働きも弱っている方は
便をおくる力が弱くなった結果、大腸内に便が長い時間停滞して便がコロコロになることがあります。
そういう方は、強い下剤を使うことはやめて「温補剤」の漢方がおすすめです。
麻子仁湯や、もっと弱っている方なら、桂枝加芍薬湯のような処方
胃腸虚弱のうえに、お腹が冷えているような方なら、人参湯があうこともあります。
自分のタイプがよくわからない…という方は
ビフィズス菌と漢方がいっしょに処方されたものも、発売されているので
まずは、胃腸の元気力を取り戻すことからはじめてみるのもいいかもしれません。