こんにちは。にんじん堂🥕笑顔の漢方YouTube.chです。

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今日も暑いですね。猛暑日です。

熱中症の警報アラームがでていますが

熱中症は、きちんと対策すれば防ぐことができます。

水分やミネラル補給、そしてエアコン、扇風機など、上手に使って暑さを乗り越えましょう。

 

さて、暑い暑い今日のお話は、漢方で考える「のぼせ」の話です。

 

内容は4つです。

・のぼせの種類

・のぼせの原因

・のぼせの対策

・のぼせを引き起こす体質

 

意外と多い女性の“のぼせ”。

経験をされた方も多いのではないでしょうか。

のぼせが起こる原因には色々あり、原因によって改善方法も違います。

また、くり返すのぼせの原因のほとんどがカラダの内面である“体質”にあります。

今回は、漢方の視点からみる“のぼせ”の原因などをお話していきます。

どうか、最後までご視聴をお願いします。

のぼせることを漢方では「逆上(ぎゃくじょう)」といいます。

頭や顔などに“異常な熱感”を感じることをいいます。

熱感だけでなく、頭がぼーっとしたり、頭痛、顔面の紅潮、カラダのほてり、発汗、鼻血などの出血、動悸など、複数の症状を伴うこともあります。

 

“のぼせ”は大きく2つのケースに分けられます。

 

1つ目は“暑いからのぼせる”ケース。

炎天下やお風呂、暖房など外から一時的に大量の熱が伝わると、カラダに過剰な熱がこもり、のぼせやすくなります。

このケースは原因が明らかなことが多く、自分でも気を付けやすく予防がしやすいのが特徴です。

 

2つ目は“暑くもないのにのぼせる”ケースです。

特に暑さを感じていないのに、なぜか顔や頭にほてりを感じる、温かい部屋で周りの人は大丈夫なのに自分だけ妙にのぼせるなど大きな理由が見当たらないのが特徴です。

このケースの原因は、実はカラダの内側、つまり「体質」によって原因が異なると漢方では考えます。

体質が改善できていない状態では、のぼせが一時的におさまってもまた繰り返しやすい傾向があります。

慢性的なのぼせに悩む人の多くが、このケースです。

更年期において女性ホルモンのバランスが乱れることが、のぼせの原因となることがあります。

特にエストロゲンの減少が、自律神経の調節に影響を与え、体温調節機能を乱します。

このことが、血管の拡張と収縮に関与し、体内の血液循環を乱し、のぼせを引き起こす要因となります。

のぼせは、体温調節の異常な変動に関連していて、外部からの熱や寒さに敏感に反応します。

また、ストレスや体の免疫力が低下することも、のぼせの発生を増加させることがあります。

そのため、心身の健康とバランスを保つことが重要です。

のぼせの症状は、体内の熱の調節に関わることが多く、熱中症や風邪の症状とも似ています。

しかし、その根本的な原因は、女性ホルモンの変化にあります。

したがって、漢方薬などを通じて、女性ホルモンのバランスを整え、自律神経の調節機能をサポートすることが、のぼせ対策の一つとして考えられます。

のぼせで頭がぼーっとすることは、体の不調やストレスの影響で起こることがあります。

 

原因には、2つの事が考えられます。

①血行不良:足や手が冷える、眼が疲れる、肩こりや頭痛などの症状がある場合は、血液の流れが悪くなっている可能性があります。

血液は脳に酸素や栄養を運ぶ役割をしているので、血行不良になると脳の機能が低下し、頭がぼーっとする原因になります。

②自律神経の乱れ:自律神経は心身のバランスを調整する神経で、ストレスや睡眠不足などで乱れると、血圧や心拍数などの生体機能に影響を与えます。

自律神経の乱れによって、頭がぼーっとするだけでなく、めまいや動悸、発汗などの症状も出ることがあります。

 

のぼせて頭がボーっとするときの対策としては、次の3つがあります。

①血行を良くする:適度な運動やストレッチ、マッサージなどで血液の流れを改善しましょう。また、温かい飲み物や食べ物、入浴などで体を温めることも効果的です。

②自律神経を整える:ストレスを溜めないようにリラックスする時間を作りましょう。深呼吸や瞑想、音楽や香りなどで心を落ち着かせることもおすすめです。また、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

③睡眠を充分に取る:睡眠時間は個人差がありますが、一般的には6~8時間程度が目安です。寝る前にはスマホやテレビなどの刺激を避けて、暗く静かな環境で眠りましょう。

のぼせに有効な漢方薬で対策するときには、原因や体質に合わせて選ぶことが大切です。漢方薬は個人の体質や症状によって効果が異なりますので、赤ら顔や頭痛のほかに目の充血、咽喉の渇き、めまい、肩こり、動悸、便秘などの付随する症状があれば相談をされる時にお伝えくださると漢方薬を決定するのに参考になります。

 

のぼせを引き起こす体質にはさまざまなタイプがあります。タイプによってのぼせ具合や現れる症状に違いがあります。

あなたの症状と照らし合わせて、自身ののぼせ体質をチェックしてみてください。

 

 

のぼせ原因1:イライラの「ストレス」
□イライラしやすい
□眠りが浅い
口が苦い

怒りでカーッとなると、興奮して顔が赤くなることがありますよね。

漢方では、赤色は熱を表す色と言われていて、過剰に精神状態が乱れると、カラダに過剰な熱をため込みやすくなると考えられています。

気はカラダのエネルギーであり熱の根源でもあり、気の巡りが悪くなると気は停滞しやすくなり、停滞した気に余分な熱が集まりやすくなると漢方では考えます。

熱を帯びた“気”は、上へと上がり、上半身に熱がこもりやすくなります。

頭にたまった過剰な熱は精神をかき乱すため、のぼせやほてりだけでなく、イライラや怒りなど精神神経症状が同時に出やすいのはこのためだと漢方では考えられています。

のぼせだけでなく、顔の赤み、イライラ・怒りっぽいなどの精神不安症状や、眠りが浅い、口が苦い、脇部が痛むなどの症状が同時にでやすいのもこのタイプの特徴だと言われています。

のぼせ原因2:加齢による「カラダの衰え」
☑ 手のひらや足の裏がほてる
☑ 口やのどが乾く
☑ 腰や膝がだるい
漢方では、カラダの熱はカラダの基本である“陰と陽のバランス”でコントロールされていると考えています。

冷たい陰である「血」と「水」、温かい陽である「気」、この2つのバランスにより、カラダの寒熱は常に最適な状態に調整されているのですが、このバランスが崩れるとカラダの寒熱のバランスも崩れると考えられています。

カラダの“陰”の代表が“腎の津液”です。

腎の津液とは全ての陰の基本とされ、成長発育・生殖に不可欠だと漢方では考えられています。

腎の津液は生きるために常に使われると同時に、毎日の食事や呼吸によって作られる「気血」によって補充されています。

しかし、加齢とともに腎が衰えると腎陰も少なくなり成長発育ができなくなります。

これを漢方では老化と呼んでいます。

腎の津液が少なくなるとカラダを冷やす“陰”が少なくなり、相対的にカラダに熱がこもりやすくなります。

そのため、慢性的な“のぼせ”が起こりやすくなると漢方では考えられています。

このような状態を“腎陰虚(じんいんきょ)”と呼んでいます。

このタイプでは、のぼせの他に、手のひらや足の裏のほてり、耳鳴り、めまい、腰や膝のだるさ、口やのどの乾燥などの症状を併せ持つことが多いと言われています。

のぼせ原因3:ホルモンバランスの「更年期」
☑ 突然、のぼせを感じる
☑ 同時に発汗する
☑ 手足が冷える
更年期の代表的な症状に“ホットフラッシュ”がありますが、これもホルモンの変化によって起こりやすい“のぼせ”のひとつです。

漢方では、更年期の症状には加齢による腎陰虚に加えて、女性にとってとても重要な“衝脈”と“任脈”の不調が関係していると考えています。

衝脈と任脈はカラダをめぐる経脈のひとつです。

衝脈は十二経脈の気血の調節をすると同時に月経の調整、そして任脈は陰経の調節をするとともに月経を調整し妊娠・胎児の発育をコントロールするなど、月経に深く関係しています。

このことは生理的な現象で問題ありませんが、衝脈や任脈の働きが低下すると、月経周期の異常や更年期障害などトラブルが起こりやすくなると漢方では考えられています。

衝脈・任脈が失調し気血が不足すると、腎陰虚が進み、さらにカラダに熱がこもりやすくなるだけでなく、気の不足も同時に進み、カラダの熱寒のコントロールが上手く行かなくなり、カラダの熱寒がとても不安定になります。

そのためこのタイプでは、突然の頭の熱感や、顔の赤味、発汗などと同時に、四肢は冷えるといった熱寒の入り交ざった症状がでやすいと言われています。

 

のぼせ原因4:血流の滞り「冷えのぼせ」
☑ 冷えのぼせ
☑ 肩がこる
☑ 生理痛・月経異常
足は冷えているのに上半身がのぼせる、お風呂に入るとすぐにのぼせるが、下半身は冷えている、暖房の効いた部屋にいるとのぼせて気分が悪くなる。

そんなタイプに多いのが血行不良による“のぼせ”です。

血の巡りと熱には深い関係があります。

血の巡りが悪くなると、上半身に比べて下半身で特に血の巡りの滞りが起こりやすくなります。

すると下半身は冷えやすくなり、比較的まだ巡りの良い上半身には熱がこもりやすくなります。

こうしてカラダの中で熱寒のアンバランスが起こりやすくなります。

漢方では血の巡りが悪く滞った状態を“瘀血(おけつ)”と呼んでいます。

このタイプではのぼせと同時に下半身の冷えを感じる“冷えのぼせ”が特徴で、同時に肩こりや頭痛、生理痛などの婦人科系疾患、下肢静脈瘤などのトラブルも起こりやすいと漢方では考えられています。

はい。のぼせのお話はここまでとなります。最後までご視聴いただきありがとうございました。

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