こんにちは。

にんじん堂薬局の田原です。

先日、こんな相談がありました。

「先生、最近またひどくなってきたんです。」

アトピーで長く悩んでおられる方でした。

見せていただくと、確かに赤みも強く、ジュクジュクした部分もあります。

でも、お話を聞いていて少し気になったんです。

「いつもと何か違いませんか?」

すると、

「そういえば、今回は少し痛い気がします」

とのこと。

実はアトピーの相談を受けていると、

「アトピーが悪化した」

と思っていたものが、実は別の問題だったということが時々あります。


皮膚は城壁のようなもの

皮膚はよく城壁に例えられます。

健康な皮膚は立派な城壁。

外からの刺激や菌、ウイルスなどを防いでくれます。

ところがアトピーで皮膚が荒れていると、

城壁の一部が崩れた状態になりやすい傾向があります。

すると、

菌やウイルスが入り込みやすくなることがあります。


「アトピーだから仕方ない」で片づけない

例えば、

黄色いかさぶたが増えてくる。

水ぶくれのようなものが出てくる。

小さなブツブツがどんどん広がる。

こんな時は、

単純にアトピーだけではない可能性も考えてみる必要があります。

代表的なものとしては、

・とびひ

・ヘルペス関連の感染症

・みずいぼ

などがあります。

もちろん、

全てがそうとは限りません。

だからこそ、

「アトピーだから」

と決めつけないことが大切なのかもしれません。


実は一番危険なのは…

私が相談を受けていて感じるのは、

症状そのものより、

「慣れてしまうこと」

かもしれません。

長く悩んでいると、

赤みも、

かゆみも、

湿疹も、

全部まとめて

「いつものこと」

になってしまう。

すると、

本来気づけるはずの変化を見逃してしまうことがあります。

ここから先は、

私が相談で実際に見ている

「なかなか改善しない人に共通する見落としポイント」

についてお話します。

実はここが、

薬の話より大切だったりします。


▼症状を見る前に見るもの

相談で私が最初に見るのは、

湿疹ではありません。

えっ?

と思われるかもしれません。

でも本当です。

私はまず、

その人の体全体の状態を見ます。

なぜなら、

同じような湿疹でも、

背景が全く違うことがあるからです。


例えば、

よく眠れていない人。

疲れが抜けない人。

胃腸が弱っている人。

汗をかきやすい人。

冷えが強い人。

緊張が続いている人。

これらは全て、

皮膚の状態に影響する可能性があります。


漢方では「湿疹の犯人探し」をしない

多くの方は、

「原因は何ですか?」

と聞かれます。

でも実際には、

原因が一つとは限りません。

漢方では、

犯人探しよりも

「なぜその状態になりやすいのか」

を考えます。

たとえるなら、

雨漏りした天井を拭くだけでなく、

なぜ雨漏りしたのかを見る感じです。


改善を目指すための視点

私が相談で大切にしているのは、

症状との戦いではありません。

体が本来持っている

整う力が働きやすい状態を目指すことです。

そのためには、

皮膚だけではなく、

睡眠

食事

胃腸

ストレス

体温

生活リズム

こうした部分も見ていきます。


最後に

もし今、

「何をしても良くならない」

と感じているなら、

今の治療が間違っているという話ではありません。

ただ、

見ている場所が少し違うだけかもしれません。

湿疹を見るだけではなく、

体全体を見る。

その選択肢もあることを知っていただけたら嬉しいです。

私自身、

漢方相談を通じて、

何千人もの方のお話を聞いてきました。

その中で強く感じるのは、

症状の奥には、

その人それぞれの物語があるということです。

だから私は、

湿疹ではなく、

まず人を見る。

そんな相談をこれからも続けていきたいと思っています。

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にんじん笑顔の漢方🥕にんじん堂薬局 ☎078-927-7393

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