目の老化によって起こる代表的な病気のひとつが「白内障」です。
白内障は、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁る病気で、物がぼやけたり、かすんだり、視力低下などの症状があります。
漢方では、目は五臓の「肝」に属し、肝臓や腎臓の弱りが目の老化やトラブルの原因をつくると考えます。
また、パソコンや携帯など目を酷使することが多い現代人は、若い世代でも「白内障」になる人もいます。
目の酷使に加え、不規則な生活や偏った食事などで内臓に負担をかけて体を疲れさせると活性酸素が多くなり
水晶体のタンパク質が酸化して白く濁るのです。
これを改善するのには「肝」や「腎」を応援する漢方をのむと良いです。
鯉の肝やクコの実、ヤツメウナギなどを配合したものがそれにあたります。
また、紫外線が水晶体の濁りを促進させるので、年齢に関係なく
紫外線の強い時期はUVカットのサングラスや帽子を着用するなどして目を守ることが大切です。
手術を受ける時期は?
白内障を治すには、濁った水晶体を取り除く手術が必要です。
ただし、急いで手術を受けなければならないケースは少なく、
患者さん自身が日常生活に不自由さを感じるようになってから手術を受ければよいことがほとんどです。
日常生活で不便の感じ方も、その人のライフスタイルや職業によってちがいます。
たとえば、自動車の運転は、両眼で0.7以上視力がなければ認められませんので、メガネをかけても視力が0.7以下の人は手術が必要でしょう。
定期的に眼科を検診し白内障の状態をチェックして、
進行を遅らせるよう日常生活や漢方薬、栄養剤などをうまく取り入れて工夫されてはいかがでしょうか。