土用と言えば、夏の「土用の丑の日」を思い浮かべる方も多いと思いますが、夏だけはなく春夏秋冬の4回土用があります。
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土用とは何か?
元々は「土旺用事(どおうようじ)」と言い、それが略され「土用」と言われるようになりました。
読み方は「どよう」。
「土旺用事」とは、「土の気がさかんになり事を用うる」=「土の気が盛んになる期間」という意味になります。
古代中国から伝わる「五行説」が深く関係しています。
五行とは、すべての事物や現象は5つに分類できて、かつそれらは互いに深い関係にあるという考え方です。
東洋医学ではこの五行説を診断や治療に応用します。木火土金水で表現されていて。
それぞれの臓器が四季にあわせて頑張って働きます。
季節がピークになると、担当する臓器も同様に目いっぱい働いてピークに達します。
だから、この時に担当している臓器が「もうあかん!」って言ってへばってしまう。
そこで、めっちゃ頑張ってきた担当の臓器に「ありがとう!おつかれさん!」って言って、脾から栄養をご褒美にもらうのが土用。
この脾というところは、今で言う消化器官にあたるところで、
毎日食事した栄養やエネルギーをたくさん持っているのです。
普段から食の細い方や、つい食べ過ぎるとお腹を壊してしまう方は、土用の時期にご褒美がもらえなくなって、
頑張ってきた臓器も弱ったままになってしまうのです。
あと、胃腸が元気な方でも気を付けてほしいのが、この脾という臓器は湿(湿気)にめっぽう弱い。
だから、土用に土木をいじったらあかんって言うのは、
土や木の中に湿気が多くあって脾を弱らせる為とちゃうやろかと僕は思っている。
いづれにせよこの脾を元気にしておくことはこれから元気に暮らしていくためにはとても大切です。
普段の生活で気を付けたいのが、暴飲暴食。やっぱり食事は腹8分目くらいが一番いい。
それを心がけながら、漢方薬を併用するとより効果的です。
例えば、薬用人参はとても有名な生薬ですが、これも脾を元気にする生薬です。
もう少し、具体的なことを言うと、薬用人参が配合された漢方処方を使うと良いですね。
いま、体調に不安がない方でも、土用の時だけはお腹に気を配りたいですね。
ありがとうございました。