「あなたの体の“かゆみの燃料”が、実は食べ物の“カス”だったら…どうしますか?」

こんにちは。にんじん堂薬局の田原です。
前回の「卵と消化」のお話の続きです。
今日は、アトピーという“火事”を燃やし続けている
本当の燃料について、いっしょに見ていきましょう。
タンパク質は消化される途中で「ポリペプチド」という物質になります。
昔は「こんなの体に吸収されない」と思われていました。

ところが、最近の研究で分かってきたんです。
風邪をひいたり、疲れたりして腸の調子が悪くなると、
腸の粘膜がゆるんで、ポリペプチドがそのまま吸収されてしまう。
これがじんましんの原因になったり、
授乳中のお母さんでは、血液から母乳に混ざって赤ちゃんに移行する。
妊娠中には胎盤を通って赤ちゃんに届く──そんなことまでわかってきました。
つまり、ポリペプチドは 体が利用できない“未消化物”。
血液に入っても行き場がなく、
やがて体の中でヘドロのように溜まっていきます。
そして限界を超えると、外に出ようとして
皮膚から噴き出す。これが強烈な痒みの正体です。
アトピーという火事を起こしている燃料は
① 植物油でアレルギー体質がつくられること、
② 消化されず残ったポリペプチドが血液を汚すこと。
この二つがそろうと、火事がどんどん広がります。
だからアトピーを治すには、
まずこの“火の燃料”を断つ、あるいは減らすことが大切なんです。
そして嬉しいことに──
いったん火を消してしまえば、また自分の体に合った量なら食べられるようになる。
従来の「アレルゲン除去」とはまったく違う考え方なんです。
にんじん堂薬局の田原でした。
次回は、この火をどう消すのか? 実際の方法をお話しします。お楽しみに。




