こんにちは。
今日は、アトピー治療の中でも「陽虚(ようきょ)」タイプの方に使う漢方についてお話しします。
アトピー性皮膚炎は、小さなころから始まることが多く、
最初は部分的な赤みだけだったのが、だんだん広がってしまうことがあります。
このように長い期間をかけて悪化していくと、
皮膚が厚くゴワゴワした「成人型アトピー」になることもあります。
原因は、IgE抗体というアレルギーに関わる物質を作りやすい体質に、
外からの刺激――乾燥、ストレス、冷えなどが加わることで発症します。
症状もさまざまで、赤み(紅斑)、小さな水ぶくれ(小水疱)、
皮がむける(落屑)、肌が硬くなる(苔癬化)などが見られます。
漢方では、こうした症状だけでなく、
体の「体力」や「冷え・熱」のバランスを見て治療を考えます。
なかでも「陽虚(ようきょ)」タイプは、
体を温める力が弱く、血のめぐりが悪くなって肌の修復が追いつかない状態。
このタイプには、体を内側から温め、
血流を良くして皮膚を回復させる漢方を使っていきます。
冷えや疲れやすさを感じる方、冬になると悪化しやすい方は、
一度、体質から見直してみましょう。
 
											

 
           
                     
                     
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        


