「もう良くなったと思ったのに。」

数日後。

またかゆい。

また赤い。

そしてまた薬を塗る。

アトピーで悩む方から、よく聞く話です。

実は相談の現場では、

「ステロイドが効かない」

というより、

「いつまで続ければいいのか分からない」

という不安の方が大きい印象があります。

もしかすると、この記事を読んでいるあなたも同じかもしれません。


ステロイドが怖いわけではない

まず最初にお伝えしたいことがあります。

ステロイド外用薬は、長年使われてきた治療選択肢の一つです。

適切に使用することで炎症を抑える助けになります。

ただし問題は、

「塗る」
「やめる」

だけで考えてしまうことです。

実際にはその間に、

・炎症の程度
・皮膚の状態
・保湿状況
・生活習慣

など多くの要素があります。


あるある話

かゆい。

塗る。

良くなる。

塗らない。

悪化する。

慌ててまた塗る。

そして、

「薬が手放せない!」

となる。

これは珍しい話ではありません。

見た目は良くなっていても、
皮膚の奥ではまだ炎症が残っている場合があると言われています。

だからこそ医師の指示のもと、
少しずつ調整していく考え方が大切になります。


見落とされやすい保湿の話

相談をしていて感じるのは、

ステロイドの話はよく出るのに、

保湿の話は意外と少ないこと。

皮膚はレンガの壁のようなものと言われます。

レンガの隙間を埋める役割が弱くなると、
刺激が入りやすくなります。

つまり、

炎症を抑えることと同じくらい、

皮膚環境を整えることも大切なのです。


しかし、それでも繰り返す人がいる

ここからが本題です。

同じ薬。

同じ保湿。

同じような生活。

それなのに、

落ち着く人と、
繰り返す人がいます。

なぜでしょうか?

私はここに、

「体質の違い」

が関係している可能性があると考えています。

漢方では、
皮膚だけを見ません。

眠り。

胃腸。

便通。

汗。

冷え。

ストレス。

食欲。

こうした全体像から考えます。

そして同じアトピーと言われていても、

見立てはまったく違うことがあります。


なぜ同じアトピーでも漢方薬が違うのか?

ここを理解すると、

漢方相談の見方が大きく変わります。

実際、多くの方が

「アトピーならこの漢方」

があると思っています。

しかし伝統的な漢方では、
病名で処方を決めません。


例えば、

皮膚は乾燥しているのに、
胃腸が弱い人。

皮膚はジュクジュクしているのに、
冷えが強い人。

ストレスで悪化しやすい人。

睡眠不足で悪化しやすい人。

汗で悪化しやすい人。

これらはすべて見立てが変わります。


私が相談で最初に見るポイント

実は皮膚の写真より先に聞くことがあります。

それは、

「よく眠れていますか?」

です。

なぜなら、

眠りは体の回復力を映す鏡だからです。

さらに、

・朝の目覚め
・食欲
・便通
・汗
・冷え
・ストレス

を確認していきます。

すると皮膚だけでは見えなかった体質の特徴が見えてきます。


根本的な改善を目指すという考え方

漢方は魔法ではありません。

しかし、

皮膚だけを見るのではなく、

体全体を見ていく。

この視点が加わることで、

新しい可能性が見えてくることがあります。

だから私は、

「何を塗るか」

だけではなく、

「なぜ繰り返しているのか」

を一緒に考えることを大切にしています。

もし今、

出口の見えないトンネルの中にいるような感覚があるなら、

体質という視点から見直してみるのも一つの選択肢かもしれません。

ここをクリックすると本文のYouTubeをご覧いただけます。


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