「先生、妊娠したので塗り薬を全部やめました。」

実際によくあるご相談です。

赤ちゃんのことを考えると、

薬を使うことに不安を感じるのは自然なことです。

ところが、その結果、

夜も眠れないほどかゆくなったり、

皮膚が悪化してしまったり…。

そんなケースも少なくありません。

「使うこと」だけが心配になる一方で、

「使わないこと」の影響は意外と見落とされがちです。

一般的には、ステロイド外用薬は通常の用法・用量であれば、皮膚から吸収される量は少ないと考えられています。

そのため、多くのガイドラインでも自己判断で中止するのではなく、主治医と相談しながら治療を続けることが勧められています。

一方で、

「じゃあ漢方なら全部安心ですか?」

という質問もよくいただきます。

実は、ここにも誤解があります。

漢方薬にも妊娠中には避けた方がよい生薬があります。

つまり、

西洋薬か漢方か。

その二択ではなく、

今の体に何が必要なのか。

そこを見ることが大切なのです。


ここからは、

・妊娠中に避けたい代表的な生薬

・相談現場で実際によくある判断ポイント

・「証」で考える妊娠中の皮膚トラブル

・なぜ同じアトピーでも処方が変わるのか

・妊娠中だからこそ漢方相談で大切にしている視点

について、専門薬剤師の立場から詳しく解説します。

「漢方なら安全」という思い込みを避けながら、安心して選択するための考え方を知りたい方は、この先をご覧ください。


妊娠中は「病名」だけで漢方薬を選ぶことはできません。

例えば、同じ「かゆい」という症状でも、

  • 冷えが目立つ方

  • 熱感が強い方

  • むくみを伴う方

  • 胃腸が弱っている方

では、考え方が変わります。

これが漢方でいう「証」を見るという考え方です。

さらに妊娠中は、桃仁・紅花・牡丹皮など、状況によっては慎重な判断が必要とされる生薬もあります。

「自然だから安心」ではなく、「今の体に合っているか」が重要です。

当店では、皮膚だけでなく、睡眠、食欲、便通、冷え、汗、疲れやすさなども含めて全体を見ながら体質改善を目指すご提案をしています。

明石市まで来られない方にはオンライン相談も行っていますので、ご自宅からご相談いただくことも可能です。

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