「血圧を下げる漢方薬はありませんか?」といった相談を受けることがあります。

 

血圧や不整脈といった病名で漢方処方が決まることはありません。

漢方薬は、高血圧に伴う頭痛や肩こり、手足の冷え、疲労感、不眠、めまい、動悸など、

高血圧に伴う症状を軽快させて「生活の質」を良くすることを目標とするものです。

 

高血圧症になってしまったら、

漢方薬だけで血圧をコントロールするのは危険です。

しかし、高血圧症ではないが家族に多いので気になるなんとなく調子が悪い、という方には

漢方を飲むことはおすすめです。

漢方の穏やかで多面的な薬効は、とくに高齢の方や更年期の高血圧症にとても良いと思います。

 

【丹参(タンジン)】

古くから循環器疾患に汎用されてきた代表的な生薬の一つに「丹参(タンジン)」があります。

シソ科の薬草で

長年の生活習慣で作ってしまった血の汚れや粘りを改善し、健康寿命を伸ばしてくれる働きがあります。

 

「瘀血(おけつ)」という言葉をご存知でしょうか?

血液ドロドロと表現される方もみえますが、血管を川で例えるなら「土砂やゴミで濁り流れが悪くなった状態」

甘いものの食べすぎ、脂質代謝の衰え、運動不足・・・などなど生活習慣でつくった血管のなかの汚れ

 

瘀血になると血流が滞り、細胞に酸素や栄養が行きにくくなります。

だから、冷え性や肩こり、頭重感。脳卒中や心筋梗塞にもつながります。

 

丹参(タンジン)は、瘀血を取り除いでくれます。

丹参と、活血薬(血の巡りを良くする薬)や理気薬(気の巡りを改善する薬)をあわせた漢方があります。

ツムラでは作られていないので、こちらは病院で処方してもらうことはできません。

 

当店で扱っております。

1日3回、お湯に溶いて飲んでいただくのがおすすめ。

 

中年期以降、または、高血圧傾向のある方の頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸

ご相談ください。

#高血圧 #頭痛  #漢方

(2020.10.2 きぐすりトピックス)

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