「先生、IgEが高いって言われたんです」
アトピー相談をしていると、本当によく聞く言葉です。
そして続けてこう言われます。
「原因はダニらしいです」

ここで少し質問です。
もし原因が完全に分かっているなら、なぜ症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのでしょうか?
もちろんダニやハウスダストは大切な要素です。
でも実際の相談現場では、
・忙しい時だけ悪化する
・寝不足の後にかゆくなる
・胃腸の調子が悪い時に肌も荒れる
・季節の変わり目で揺らぐ
そんな方も少なくありません。
検査結果はとても大切です。
IgEや好酸球、TARCなどを見ることで、今どのくらいアレルギー反応や炎症が起きているのかを推測する材料になります。
例えるなら車のメーターです。
ガソリン残量やスピードは分かります。
でも運転している人が疲れているのか、どこへ向かおうとしているのかまでは分かりません。
体も少し似ているかもしれません。
検査数値は大切。
でも数値だけでは見えない部分もあります。
漢方相談では、その「見えない部分」を丁寧に聞いていきます。
食事。
睡眠。
ストレス。
便通。
汗のかき方。
冷え方。
こうした情報を積み重ねることで、その人の体質が少しずつ見えてきます。
実際に相談を受けていると、
「検査のことばかり気にしていました」
という方も少なくありません。
もちろん検査は必要です。
ただ、検査結果と体質を別々に考えるのではなく、一緒に眺めてみる視点も大切かもしれません。
ここから先は、私が実際の相談で確認している『検査結果を見る時の3つの視点』をお話しします。
この視点を知るだけでも、検査データとの付き合い方が変わるかもしれません。
【視点①】
IgEの高さだけで判断しない
IgEは体質的に高い方もいます。
数値だけで一喜一憂するよりも、症状の変化と一緒に見ることが大切です。
【視点②】
好酸球は「今の活動性」を見るヒント
好酸球が高い場合、体のどこかでアレルギー反応が活発になっている可能性があります。
ただし原因を断定するための数値ではありません。
【視点③】
検査結果と体質を重ねて考える
ここが最も重要です。
同じ検査結果でも、
胃腸の弱い方
ストレスの影響を受けやすい方
汗で悪化しやすい方
では整え方が変わります。
当店で大切にしているのは「数値を見ること」ではなく、「数値の背景を見ること」です。
検査結果は地図。
体質は現在地。
両方がそろって初めて進む方向が見えてくることがあります。
もし検査結果を見てもよく分からない。
数値は改善しているのに体感が変わらない。
そんな時は体質という視点を加えてみるのも一つの選択肢かもしれません。
にんじん堂薬局では、伝統的な証の見立てをもとに、お一人おひとりの状態を丁寧に伺いながら改善を目指すお手伝いをしています。
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