「先生、また出ました…」

アトピーのご相談を受けていると、この言葉を本当によく聞きます。

Illustration of a boy with eczema on his arm

実は先日も、

「せっかく良くなっていたのに、またかゆくなってきました」

という方が来られました。

私はその時、

「それ、実は珍しいことではないんですよ」

とお話ししました。

すると、その方は少しホッとした表情になられたんです。

アトピー性皮膚炎は、風邪のように一度治ったら終わりというものではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら改善を目指していく傾向があります。

ところが、何度も再発すると心が折れそうになります。

「もう一生このままなのかな」

「何をやってもダメなんじゃないかな」

そんな気持ちになることもあるでしょう。

でも私は、そこに大きな落とし穴があると思っています。

それは、

『症状だけを見てしまうこと』

です。

湿疹が減った。

かゆみが減った。

すると、

「もう大丈夫かな」

と思ってしまう。

これは自然なことです。

しかし皮膚は畑と少し似ています。

雑草を抜いたからといって、すぐに土そのものが良くなるわけではありません。

土の状態が整うまでには時間が必要です。

皮膚も同じように、見た目以上に時間が必要な場合があります。

だからこそ、

再発=失敗

ではないんです。

むしろ体が回復へ向かう途中の一場面である可能性もあります。

私自身、明石市で長年アトピー相談を受けていますが、順調に見える方ほど途中で不安になります。

そして、その不安から自己判断でケアをやめてしまうことがあります。

ここから先は、多くの方が見落としやすい「再発を繰り返す人に共通するポイント」についてお話しします。

この部分を知っているかどうかで、その後の考え方が大きく変わるかもしれません。

再発を繰り返す方に共通して見られる3つの傾向

私が相談を受ける中で感じるのは、再発を繰り返す方には共通点があることです。

①良くなると無理をしてしまう

睡眠不足。

暴飲暴食。

ストレスの蓄積。

良くなった安心感から、体への負担が増えることがあります。

②症状だけを基準にしている

皮膚は静かでも、

・疲れやすい
・眠りが浅い
・胃腸が弱い
・汗の状態が不安定

などの変化が残っている場合があります。

漢方では、こうした背景を「証」として確認します。

③自分の体質を知らない

同じアトピーでも、

乾燥が中心の方。

熱がこもりやすい方。

胃腸の弱さが関係している方。

ストレスの影響を受けやすい方。

見立ては大きく変わります。

だから私は、

「アトピーだからこの漢方」

という考え方ではなく、

「この人だからこの方法」

を大切にしています。

これが伝統的な漢方の証の考え方です。

再発を減らしていくためには、

湿疹を見るだけではなく、

体全体のバランスを見る視点が役立つ場合があります。

もし今、

頑張っているのに繰り返してしまう。

何が原因なのかわからない。

そんな状態なら、一度違う角度から体を見直してみるのも選択肢の一つかもしれません。

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