血圧とは?
血液が血管の内壁にかかる圧力のことですが、
つまりは
「栄養・酸素・熱を全身に届ける力」のことです
血圧は、心臓のポンプの働きで全身に栄養・酸素・熱を届ける仕事をしています。
体の一部が栄養、酸素、熱を欲すれば、血圧をあげて届けようとするのは悪い働きではありません。
血圧が上がるのは悪いことばかりではないのです。
血圧は常に変動していますが、一時的ではなく、慢性的に血圧が高い状態を高血圧といいます。
高血圧は、脳卒中や心臓病など命にかかわるような病気をおこす主要な原因となりますが、
高血圧だけでは症状がでないことが多く、高血圧について正しく知っておきましょう。
●上の血圧
収縮期血圧、心臓が収縮して血液を送り出した時の血管壁にかかる圧力
●下の血圧
拡張期血圧、心臓が次の血液を送り出すために、心臓に血液が戻って拡張するときに血管壁にかかる圧力
●脈圧
「上の血圧」と「下の血圧」との差
比較的、太い血管の柔軟性を示します
●平均血圧
(収縮期血圧ー拡張期血圧)÷3 + 拡張期血圧 で計算します。正常値は、90未満
平均血圧が高いと、末梢の細い血管の動脈硬化が疑われます。
★平均血圧をチェックしておくことがとても重要です!
血管を丈夫にしよう。血圧よりも血管
血圧は年齢とともに上がりやすく、60代の方では約60%、70代では男性80%、女性70%程度の方にその傾向があると言われています。
若いころは血管が柔らかくしなやかで、勢いよく流れている血液に対し血管がクッションになり血圧が上がりにくいですが、加齢とともに血管の壁はしなやかさを失って硬くなります。血管の壁が硬くなれば、血液はそのまま勢いよくぶつかって血圧は高くなるというわけです。
また、喫煙、食生活の乱れや運動不足などの不摂生な生活を続けると、実年齢以上に血管を劣化させるだけでなく、サラサラだった血がドロドロ状態になります。ドロドロの血液を全身に巡らせるために、さらに大きな力が必要になるため、血圧はより高くなります。
食生活や栄養バランスの偏り、運動不足を改善して、サラサラの血液がスムーズに流れる環境を作りましょう。動脈硬化がはじまっていても、血管壁にある内皮細胞は新陳代謝によって新しい細胞へと生まれ変わります。
生活習慣を見直しケアすることで、血管年齢を若返らすことができます。
●若いころに比べて体重が増えた方
脂肪細胞がつくるアンデオテンシンノーゲンというたんぱく質の関与で血圧が高くなることがわかっています。
「歳をとると代謝が悪くなるから太りやすい」「やせにくい」、という方
食生活を見直し、漢方薬をお試しください。
●血管を強くするには
血管は加齢によっても徐々に弾力性が低下しますが、生活習慣の悪化は血管年齢を老化させます。
ですから、血管強化には緑黄色野菜などの抗酸化物質や魚(オメガ3)、そば(ルチン)などを積極的に摂取することが有効です